弁理士の試験の難易度、合格基準、評価、収入など

弁理士は、工業所有権に関する手続きの全てを業務として代行することができる国家資格です。

Contents

弁理士の試験内容

資格種類	国家資格
受験資格	なし
難易度	★★★★★　非常に難しい
受験対象者	社会人全般、学生
試験日	短答式筆記試験5月中旬以降論文式筆記試験必須科目：6月下旬-7月上旬選択科目：7月下旬-8月上旬口述試験：10月中旬以降
試験科目	短答式筆記試験特許法、実用新案法、意匠法、商標法、工業所有権に関する条約論文式筆記試験　必須科目特許法・実用新案法、意匠法、商標法論文式筆記試験　選択科目【理工Ⅰ（工学）】基礎材料力学、流体力学、熱力学、制御工学、基礎構造力学、建築構造、地質工学、環境工学【理工Ⅱ（数学・物理）】基礎物理学、計測工学、光学、電子デバイス工学、電磁気学、回路理論、エネルギー工学【理工Ⅲ（化学）】化学一般、有機化学、無機化学、材料工学、薬学、環境科学【理工Ⅳ（生物）】生物学一般、生物化学、生命工学、資源生物学【理工Ⅴ（情報）】情報理論、情報工学、通信工学、計測機工学【法律（弁護士業務に関する法律）】民法、民事訴訟法、著作権法、不正競争防止法及び私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律、行政法、国際私法口述試験工業所有権に関する法令意匠に関する法令商標に関する法令
合格率	短答式筆記試験：10％-15％論文式筆記試験：15％-25％口述試験：70％前後
勉強期間	1年-5年

定期的に試験制度の変更等があるので詳細は公式サイトでご確認ください。

弁理士試験の試験免除

短答式

工業所有権に関する大学院修了者で修了の日から2年間
工業所有権に関する法令、工業所有権に関する条約の試験科目
弁理士試験の短答式合格者
短答式合格発表の日から2年間は免除
特許庁で審判・審査の事務に5年以上従事した者
不正競争防止法と著作権法以外の科目は免除

論文式

弁理士試験の論文式試験（必須科目）合格者
論文式合格発表の日から2年間は免除
弁理士試験の論文式試験（選択科目）合格者
選択科目は永久に免除
特許庁で審判・審査の事務に5年以上従事した者
必須科目を免除
選択科目に関する分野の研究による修士・博士の学位を有する者
審査が認められれば、選択科目を免除
公的資格保有者
技術士、一級建築士、第1種・第2種電気主任技術者、電気通信主任技術者、情報処理技術者、薬剤師、司法試験合格者、司法書士、行政書士

試験免除制度は定期的に改正等があるので詳しくは公式HPでご確認ください。

弁理士の評価や収入など

弁理士の社会的評価

難易度が高いこともあって、知的財産権に関する専門家としての評価が非常に高い。

弁理士の収入

年々企業の知的財産権に関する注目度が高まっており、知的財産権の専門家である弁理士の需要は高い。独立開業も可能な資格。

弁理士の総評

理系の司法試験と言われるほど難しい資格であるが、社会的評価が高く、かつ、ニーズもあるため人気の資格のひとつ。働きながらの受験は難しく、受験生の多くが受験専念。

弁理士試験はこのような人が受験しています

特許関係部署で働いていた社会人やこれらの仕事を目指す大学生や大学院生。

弁理士試験の勉強方法

高度な専門知識を問う資格試験であるため独学での合格は非常に難しい。殆どの人がLECなどの受験予備校に通っている。

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